アメリカ
前処理技術でバイオ燃料生産を効率化
2010.06.06
Kurt Stepnitz
セルロース系バイオマスをアンモニアで前処理する技術が開発された。
セルロースが水に溶けないという性質は植物の健全性を保つ上ではプラスであるがバイオ燃料の生産という観点においては課題である。セルロースに含まれる複合糖類とヘミセルロースをエタノールあるいはその他バイオ燃料に変換するためには単糖に分解しなくてはならない。効率よく分解するのが難しく生産コストを大幅に上昇させていることはセルロース系バイオ燃料が商業化されていない理由のひとつだ。
研究チームは農業廃棄物をバイオ燃料の原料として利用する方法を模索しており、今回開発されたのはセルロース系バイオマスをアンモニアで前処理するアンモニア繊維膨張処理(AFEX)だ。この技術によってより効率的にセルロースとヘミセルロースを分解することができる。酵素だけを使用した場合、セルロースとヘミセルロースの15%が単糖に分解されるが酵素を加える前にAFEXを施した場合にはセルロースとヘミセルロースの90%以上を発酵性糖に分解することが可能であるという。
セルロース系材料はかさばるため遠くまで運搬するにはコストがかかる。そこでセルロース系材料を圧縮してペレット化することで運搬上の課題を簡略化することが可能だという。AFEXで処理されたセルロース系材料は処理されていない材料よりも低コストで容易にペレットに変換することができる。前処理とペレット化を地域のバイオマス処理センターと組み合わせることでセルロース系バイオ燃料業における物流上の課題が解決される可能性があると考えられている。(Michigan State Univリリース記事より)[No.20100204_02]
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